医者に疑われて

犯人が動機(わいせつ目的)を否定していたので、警察は送検する前に、裁判で有効になる材料を揃えたがった

 

動機を否認したまま送検されたら、

裁判で私や目撃者が出廷し、証言する必要が出てくるかもしれないと言われた

 

あの日、男に触られた箇所から採取した皮膚片と、犯人のDNAが一致していたので

股間を男が触った事実は立証できている

しかし、犯人が偶然触ってしまったと言えばそれで片付いてしまう

 

犯行は卑劣な物であったことを客観的に証明する材料がもっと必要だった

客観的にというのがポイントだ

 

当事者の証言に加え、怪我の状態を見た医者や、事件の日に通りがかった目撃者の証言がとても有効な証言になる

目撃者の女性は大変協力的で、裁判に出廷しても構わないと言ってくれてる

 

それに加え、病院の診断書を提出して欲しいと警察に言われたので、ムチウチを診てくれた医者に診断書を書いてもらうよう頼みに行った

 

その病院で事件後に診てもらった時は、犯人が捕まるとは思ってなかったし、警察沙汰の怪我だと保険が適用されないという事もあって、自転車で転んだとウソをついて診断してもらっていた

 

診てくれた医者に、事情を話し診断書を書いて欲しいと言ったら、その医者が言った

 

「診断書を書くのはいいですが、1度来たきりで、その後は来られてないですし、全治1週間のムチウチとしか書けませんよ」

 

実際のところは、2週間ほど首は痛かったし

たまに感じる鋭い頭痛もあった

強く打った肘は、何かに触れるとまだ痛かった

 

その状況を説明して、全治2週間と書いて欲しいと頼んだが、その医者は冷たくこう言い放った

 

「私はあなたを1回しか診ていないし、その後の怪我の回復具合を診ていない。レントゲンにも異常はない。今あなたが言われている体の不調は、あなたが言ってるだけで、それを信じて診断内容を変える事は出来ない」

 

 

 

この医者の言ってる事は、間違ってないと思う

でも言い方があると思う

この医者は、

診断書を盛って、何かをだましたり搾取しようとする人間ばかりを日々相手にしているのだろう

 

でも私は違うのに 

被害に遭い、犯人に動機を否認され、すがる思いでココに来た

結果、医者に疑われて冷たくあしらわれた

なんだこれ

 

それでも診断書がどうしても欲しかったので

泣きたい気持ちを我慢して、お願いした

 

その医者は「全治1週間」の診断書を書いた

診断書一枚の費用は、五千円だった

 

 

病院の帰り、車で泣いた

 

 

悲しいのではない

悔しかった

何処にもぶつけようのない怒りがわいてきた

 

あの男を地獄に落とすため、

時間や労力、そしてお金をつかっている

気持ちはこんなにも疲弊している

何回泣けばいいのか

 

人を1人訴えるのは、こんなにも大変な事なんだ

そんじょそこらの気合いでは乗り越えられないのかもしれない

 

この気持ちを真に理解して支えてくれる人はいない

自分で立って、自分で乗り越えないといけないんだ

 

 

 

被害者になってしまったあなた、

病院にかかる時は是非真実を話して受診して欲しい

ウソをつくと後で面倒な事になって、泣くことになるかもしれないから